私はもともと保護猫活動をしており、これまでたくさんの猫たちと関わってきました。
そんな中、ある日、当時19歳の地域猫を自宅で預かることになりました。

我が家に来てまもなく、その猫ちゃんは夜になると激しく鳴き続け、私も家族も眠れない日々が続きました。

サプリメントやお薬を試してもまったく改善せず、心身ともに疲れ果てていたとき、「アニマルヒーリング」に出会ったのです。

その頃の私はまだヒーリングを学ぶ前で、知識も経験もありませんでした。

しかし、どうにかして猫ちゃんの力になりたい一心で、遠隔ヒーリングをお願いすることにしたのです。

半信半疑ながらもヒーリングを受けてみたところ、まるで嘘のように猫ちゃんは落ち着きを取り戻しました。

その時は高齢ゆえの認知症かと考えていましたが、ヒーリングを通して伝えられたのは、実は脳のエネルギーの滞りが原因で、苦しみ、眠れなかったということでした。

さらにヒーリングを重ねていくうちに、猫ちゃんの中にはもっと深い「記憶」があることが分かってきました。

それは保護される際の捕獲時の恐怖や怒り、そして幼い頃に縄張り争いでいじめられたときの体験…

5歳の頃、強い相手におびえ、逃げ場もなく、ただただ無力だった記憶が、まだ体と心の中に残っていたようです。

それらの苦しみもヒーリングによって少しずつ解放されていきました。

さらに、猫ちゃんの魂にはもう一つの秘密がありました。

生まれてくるとき、母猫のお腹にいた兄弟のうち2匹はこの世に生まれることができず、その魂を背負う形で猫ちゃんは生まれてきていたのです。

ヒーリングによってその兄弟たちの魂が癒され、静かに天へと送り出されたことで、猫ちゃん自身もやっと「自分の魂だけ」で生きることができるようになりました。

この体験は、私の中で「見えない世界」への考え方を根本から変えるものでした。

疑いの気持ちもあったスピリチュアルな世界でしたが、猫ちゃんとの深い絆と癒しのプロセスを通して、「信じずにはいられない」と心から思ったのです。

この出会いが、私のヒーラーとしての原点です。

動物も人も、安心して癒され、穏やかに暮らせるように。

これからもその想いを胸に、ヒーリングを通じて寄り添っていきたいと思っています。

ルビーハート
さおり